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病院概要

2012年 年頭あいさつ

新病院と関連施設の拡充で、もっと頼りになる"地域の拠り所"をつくろう!

 明けましておめでとうございます。
 昨年は大震災に原発事故と本当に大変な年でしたが、支援活動や募金など大いに頑張りました。下越病院はDMATを先頭に延べ150人・日以上の支援を行い、いまも福島の仲間に連帯しています。もちろん、民医連だけ頑張ったのではありませんが、困っている人に寄り添う民医連らしさが大いに発揮されたと思います。また、昨年、医局は体制が困難な中で利根中央病院の支援を行いました。こうした大変な中で下越病院各部署にはできるだけ「患者さんを断らない」急患対応や在宅・施設との連携を大切に日々奮闘してもらいました。外来で患者さんからの満足度調査が高い評価を得たこと、無料・低額診療事業を開始したことなど、みなさんの「地域医療を守る」奮闘で、一年間を何とか乗り切ることができたと思います。病院長として心から感謝いたします。
 昨年の年頭、「質の向上(管理)」を進め、新病院開設を迎えるために4点提起しました。①QI(クオリティ・インジケーター)活動や②DPC情報の活用は一定進み(本年も継続課題)、④無料・低額診療も開始できました。しかし、③慢性疾患医療のシステム改善は進展できず、引き続き課題となっています。

1. 地域の中心的な急性期医療機関として

下越病院は救急車対応でも頑張っています
 下越病院は2010年1~12月に救急車1325台を受け入れました(新潟市全体の救急車出動の4%ほど、秋葉消防署出動数のおよそ29%を占めると推定)。2011年11月末現在で1228台を受け入れており、地域の2次救急機関として大きな役割を果たしています。新病院では重症室・救急設備の整備をはかりました。引き続き地域の期待に応えていきます。
急患対応、特に在宅や施設からの紹介対応で期待されています
 患者・ご家族はもちろん、地域の開業医の先生や施設関係者から「地域になくてはならない病院」と期待されています。新病院で地域連携協議や医師会の諸会議を行ってもらい、保健・医療・介護にわたって日々の連携を強化します。期待に応えられる体制の充実や技術向上を計画的に進めます。

2. 地域医療を守り続けるために、みんなで経営を前進させる ~経営の視点も重視
 DPC病院となり、機能係数(救急・急患対応をやっていることなどで評価)などの対応で入院収益を増加させてきましたが、一方で外来収益は減少しています。
 来年度に関しては、特に4~5月期、移転に伴う診療制限があり、その期には収益が低下します。これを補う年間予算をみんなの英知でつくります。
 ポイントは以下のとおりです。

I) この間「外来をコンパクトにして病棟医療で頑張る」としてきましたが、収益全体のバランスを考え、「コンパクト」化を見直す(テンポや内容)必要があります。慢性疾患医療の「診療パス」など工夫して、特段の労力をかけることなく患者さんの健康管理を進める=付加価値を高める方法を追求します。
II) 入院については、個室が増えるメリットを活かしてベッド調整を成功させることが鍵です。手術件数(カテーテルや内視鏡を含む)や在院日数によってDPC日当円が大きく変わるので、必要なとき、いつでも入院ができる病棟運営となるように協力し合います。

3. 無料・低額診療をはじめ、困った人たちの拠り所であり続けます
 全日本SW委員会「無料低額診療制度利用者分析調査」(10年4月~11年3月)3029件の集計では、年齢60歳代が最多(28%)で国保が過半数、雇用形態は非正規が約7割、うち無収入が3分の1も存在し「失業と低所得」の多いことが浮き彫りになっています。新潟県の県民所得は全国27番目(全国平均を100として95、経済成長率も全国平均△2.4%に対して△3.7%、08年09年統計)です。無料低額診療はじめ、子どもの医療費補助を進める運動、水俣病でも奮闘します。

4. 後継者を育成し、地域で期待される病院であり続けましょう
 来年度も研修医を迎え入れ、看護師や療法士など若い職員が増えていきます。高校生一日体験や模擬面接、医系学生の仲間づくりや学習活動の援助、学外実習や研修説明会などの取り組みで、必要な青年職員を迎え入れ、民医連らしく地域医療を大切にする職員集団にともに育ち合います。

本年もご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

下越病院 院長
五十嵐 修
2012年1月1日